ひざの痛みと治療方法 -高位脛骨骨切り術とは-

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入院から退院、リハビリの流れ

高位脛骨骨切り術(HTO手術)の手引き

手術を検討されている方へ、ビデオで詳しく説明しています

このビデオは、これから高位脛骨骨切り術を受けられる予定、または検討されている方へ病状、手術の内容、事前に準備して頂きたいこと、入院から手術、合併症や痛み、術後のリハビリから社会復帰までご説明するものです。

高位脛骨骨切り術(HTO手術)術後及び退院後の手引き

このビデオは、高位脛骨骨切り術を受けられた後及び退院された後に、注意していただきたいこと、大まかな痛みや回復の具合、行っていただきたいリハビリなどをご説明するものです。

第一部は、術後、主に体重をかけはじめた時期のことについて説明します。

第二部では、退院後のことについて説明します。

高位脛骨骨切り術の入院から退院、リハビリの流れ

外来受診
インフォームドコンセント

手術前インフォームドコンセント

医師からインフォームドコンセントと呼ばれる手術の説明があります。
どのような手術が必要で手術は”このようになります”との具体的な例が提示されます。

手術決定
検査

入院と手術準備

入院と手術準備

手術の前に、必要な検査を受けます。服用しているくすりがあれば必ず病院のスタッフに伝えてください。
出血をおこしやすいくすりは、一時的に服用を中止していただくことがあります。
手術を受けられる体調であることが確認されたら、入院のための準備品などの説明を受けます。

入院
手術準備

手術準備

当日は手術用の着衣に着がえ、腕に小さなチューブ(静脈ライン)を挿入します。
このチューブは、手術中に抗菌剤やその他のくすりを投与するために使います。

手術
麻酔
手術開始~終了

麻酔

手術室に入ると麻酔がおこなわれます。麻酔には全身麻酔と局所麻酔があります。
麻酔が十分に効いてきたら、消毒液を使って患部を消毒します。

手術開始

関節鏡にて関節内を観察します。必要あれば不要な骨や組織を取り除きます。
皮膚を切開し、骨切りを行う脛骨を露出します。周りの靭帯などを骨と剥がす作業も行います。
脛骨の骨切りを予め予定した角度で行います。術中にレントゲンにて角度を確認し、人工骨挿入と金属のプレートやスクリューで固定します。
十分洗浄し、切開した部分を縫合します。

手術終了

創(キズ)にたまった血液を外へ流し出すために、専用の排液管(ドレーン)を傷口に挿入します。
その後、傷口を滅菌(めっきん)ガーゼでおおい、包帯を巻いて帰室します。 手術にかかる時間はおよそ2時間で、個々の状況によって変わります。
手術後麻酔が覚めてくると、ゆっくりと意識が回復してきます。看護師が適宜、血圧や体温、足の動きなどをチェックします。
また、手術直後の痛みを取り除くため、痛み止めのくすりや症状によっては麻酔を使用します。

リハビリ
リハビリテーション

リハビリテーション

創部のドレーンを手術翌日に抜き取ります。その後は起立訓練や関節の曲げ伸ばし訓練を行います。ひざ関節周囲の筋肉を強化し、バランスや可動域を回復させるために、理学療法士が最適な運動をおこなう手助けをしてくれます。いずれも日常生活への復帰を目的とした内容になります。

退院

退院

回復が十分であると医師が判断したら、まもなく退院することができます。
具体的には、安定した歩行・階段昇降ができ、トイレ・入浴などをご自身ひとりでできるようになることが退院の条件となります。病院の状況によって変わりますが、おおむね入院から退院まで3週程度です。
退院後の職業の復帰は、ひざへの負担が少ない仕事であれば退院後からでも可能です。

手術後の
外来受診

プレート及びスクリュー抜去の手術について

手術後1~2年程度経過した時点で、使用した金属を抜くことをお勧めします。使用する金属は人体には無害と言われていますが、2年後には骨が完全にでき、それまで骨を支えていた金属は必要なくなります。手術は日帰りでも可能ですが、状態により入院になる場合もあります。


監修:竹内 良平 先生(さいわい鶴見病院 関節外科センター センター長)